レッスンをスムーズに進めていくためには、教室ルールやマナーを知っていくと良いでしょう。
【はじめたばかりの場合】
ピアノから始める場合、私の場合は10まで数えられる、右左が分かるというのを目安にしています。
最初の半年は音楽の中身だけではなく、根幹となるレッスンへの心構え、マナーを学びます。
【レッスンの心構え、マナー】
はじめたばかりというのは、先生にとっても生徒にとっても新鮮な期間です。
体験レッスンで入ったとしてもレッスンで疑問に思うことがあるかもしれません。
なぜそのようなことが起こるかというと数回のレッスンだけで、先生が伝えたいことを全て網羅できないからです。
私の経験からすると1年から3年ほどは習ってみないと見えにくいと感じています。
ですから、最低3ヶ月から6ヶ月は様子を見てみることが肝要でしょう。
以前、ワンちゃんを飼っていました。(今は天国で幸せに暮らしています。)
トイプードルのアプリコットで可愛い可愛いワンコでした。
可愛いから・・とジャーキーのようなものを下さる方がいらっしゃいまいした。
ワンちゃんにとっては、何かをくれる人は良い人かもしれません。
飼い主さんは一時的ではなく、心から健康を祈っているわけです。
自分にとって嬉しいことを言ってくれる人が、本当に考えてくれる人・・ではありません。
習い始めの半年は、先生、生徒にとっても関係性作りやマナー、勉強方法、習慣作りという点で今後レッスンをうまく進めていけるかの肝となります。
ですから、必要なこと(心構え)は習い始めから皆さんに伝えていっています。
練習習慣も含めレッスンを生活に入れていくことが大切になります。
<安定した精神でレッスンを受講する>
レッスンで焦って入室しないように余裕を持って準備、家を出る。その日によって気分のアップダウンせず、定期的に通う。
<楽器を大切にする>
ピアノを前に珍しくて音を出したい衝動にかられることもあるかもしれません。楽器はおもちゃではありません。楽器を大切にする心があって初めてピアノを奏でられるようになります。
<遅刻・欠席は事前連絡する>
無断欠席や遅刻はとても心配になります。
ご連絡ください。
レッスンはオンタイム入室をお願いしています。
5分前、2-3分前ではなく、きっかりオンタイムが助かります。
<お月謝を忘れない>
色々な先生方の悩みを聞くと、お月謝忘れや滞納の悩みも多いです。
先生方は事務も大切ですが、レッスン内容に重心をおきたいのです。
今時は、新札ではなくても良いという考えもあるかもしれません。
確かにそれは合理的かもしれません。
ですが、今までの20数年教えてきた経験からいくと新券にして出してくださる方は気持ちが整っていることが多く感じます。
時折、銀行に置いてある封筒を使用する方もいらっしゃいます。
封筒を忘れたと言って現金をそのまま出すことが良くないと分かっていても「準備する時間がありませんでした」と仰られることもあります。
気持ちを整えることの大切さ・・は伝えていきたいです。
私自身は新券かどうかはどちらでも良いのですが、現金直接ではなく綺麗な封筒にお釣りがないようにしたためていただきたいです。
きっと新券にするのは、生徒さんご家族が「お願いします」という気持ちのあらわれで、ご自身のために行うものなのかもしれません。
指導者側から強制するものではありません。
ですが、もし私の元から他の先生のところに行かれた時にこうしたことをスッとできると素敵だなと思いますし、そうあってくれたら嬉しいです。
封筒に入れず現金のまま、「ごめんなさーい」とチャッカリ出してしまう方は、都合が悪い時に「少し言えば聞いてくれる」というところ慢心がレッスンでも見え隠れすることがあります。
実はこうしたほんの少しのことがレッスンで大きく影響してきます。
指導者と生徒は教える・教えられるという関係ではありますが、なるべく対等にありたいものです。指導者側もどの生徒にも平等に接していきたいのです。
利己的な方だけ特別扱いをしていると教室運営に影響を与えてしまいます。
→例えば、レッスン終了後に学校の伴奏譜を出すなど、あわよくば見てもらおうというのはよくありません。聞きたいことがある場合、レッスン最初に聞きましょう。
また、先生に申し訳ないと遠慮しすぎて「辞める」という方向に安易に転んでしまうのもよくありません。
この程よいバランス感覚が重要になってきます。
ですから、事務手続きというのは淡々と行いますが、意外と奥深いものなのかもしれません。先生と信頼関係を築くだけではなく、ご自身の心が整うためにきっちりするものとも言えます。
私のところでは現金だけではなく、振込もOKです。
<話を聞く、自分の意見を話す>
レッスンで何を話しているか、どのように弾いているか聴けるか。理解度も変わってきます。
ある外人の先生が「せっかちなのもグズグズするのもどちらも良くない」と話していました。
せっかちな場合、最後まで話す前に「分かった」とすぐ弾き始めてしまうのですが、一回話を最後まで聞いて消化してから弾き始められると良いです。
音楽やリズムにのるのはとても良いのですが、身体を動かしてしまって耳を働かせていない時もあります。
「聴く」「技術をよくみる」ことに注力してみてください。
グズグズ・・というのは、どうでしょう。。
あまり、レッスンと関係のないことばかり話していると進みません。
1回1回のレッスンで効果をあげたいですから、中身を見ていきたいものです。
ですが、ピアノと関係のない「今日何をやったか、興味があることは??」など自分の話をすることでリラックスしたり、指導者も生徒理解につながることもありますので、多少は良いのではないでしょうか。
ピアノを弾くときに、楽器の歴史、音楽家の関係性、曲目など多くの知識がないと上達にはつながりません。このような音楽の背景の話はレッスンで即効性はないですが、じわじわと深い理解につながり、自分から興味持つなど自発的な演奏に繋がります。
ですから、音楽を普段から興味を持って接していると良いかもしれません。
「先生に教えてもらおう」という形で最初から思っていると、自分でリサーチする力がなくなってしまいます。
自分で調べたことを発表したり、自分はどのように考えているかを話すことで主体性を持った学びができます。
自ら学ぶ姿勢が大切です。
Comments